鍋は「なんとなくセットで揃えた」が一番ムダの出る道具です。実際に毎日火にかかるのは2つだけ。味噌汁の鍋とカレーの鍋、この2役から逆算しましょう。

結論:基本は「片手鍋16〜18cm(味噌汁・茹で物)+両手鍋20〜24cm(カレー・煮物)」の2つ。1〜2人は16+20cm、3〜4人は18+22〜24cm。3つ目以降(圧力鍋・土鍋・大鍋)は必要が発生してからで遅くない。

人数別・2つの鍋のサイズ

世帯 片手鍋(毎日用) 両手鍋(煮込み用)
1人 16cm 18〜20cm
2人 16〜18cm 20cm
3〜4人 18cm 22〜24cm
5人〜 20cm 24〜26cm

目安の考え方:味噌汁は1人約200ml×人数+具。カレーはルー1箱(8〜10皿分)を作るなら20cm以上が必要です。

素材の使い分け

素材 得意 注意
アルミ(雪平) 湯沸かし・茹で物が速い 酸・アルカリに弱い。長時間の保存不可
ステンレス 煮込み・保温 温まりは遅め
ホーロー 煮込み・においが付かない 衝撃で欠ける。空焚きNG
土鍋 米・鍋物 急冷NG・重い

毎日の片手鍋は軽さ(アルミor薄手ステンレス)、両手鍋は保温性(厚手ステンレスorホーロー)——この組み合わせが火加減も洗い物も楽です。

取っ手のとれるシリーズで兼ねる手

フライパンの記事で紹介した「取っ手のとれる」セットは、鍋2サイズ+フライパンが一箱で揃い、この記事の基本構成をそのままカバーします。収納が狭い・引っ越しが多い家庭ほど合理的です。

▼ この記事のイチオシ

圧力鍋・無水鍋・土鍋は「必要が出てから」

  • 圧力鍋:週1回以上、豚の角煮・すじ肉・玄米などを作るなら回収できます。「憧れ」だけで買うと棚の置物になりがちです
  • 無水調理鍋(ストウブ等):休日の料理を楽しむ人の趣味+実益。重さは覚悟を
  • 土鍋:鍋物シーズンに毎週使うなら。年数回ならカセットコンロ+両手鍋で代用可能(備えの正解のカセットコンロ記事は防災兼用の観点でも参考になります)

よくある質問

Q. 揚げ物用の鍋は? A. 少量なら片手鍋18cm(油少なめ)で兼用可能です。週1以上揚げるなら温度計付きの揚げ鍋を足す価値があります。

Q. 鍋のセット買いは損? A. 「使うサイズが2つ入っているか」で判断してください。5点セットで使うのが2つなら、その2つをバラで買う方が質を上げられます。


鍋選びの起点は料理名です。「うちで一番よく作る汁物と煮込みは何か」——それを書き出せば、必要な2つのサイズは自動的に決まります。